オフェンスファンダメンタルの3記事目となります。
①オフェンスファンダメンタル(指先・足元)の記事はこちら
③オフェンスファンダメンタル(パス)の記事はこちら
④オフェンスファンダメンタル(ドリブル)の記事はこちら
この記事では、バスケットボール(U12バスケットボール)におけるシュートとは何か?シュートの技術向上とは何をポイントにしていくべきなのか?
という点について考察します。
選手・保護者については練習をする上でパス意識の向上の為にどう考えればいいか?というヒントになればと思いますし、指導者の皆様とは指導のポイントについて共有・ご指摘いただければと思います。
それでは考えていきましょう!
「バスケットボール=シュート」
バスケットボールでは、「バスケットボール」=「シュート」と言っても過言ではありません。
バスケットボールにおいて最も大切な技術になります。
U12(ミニバス)カテゴリーにおいても、2019年4月より24秒ルール、14秒ルールが採用となりました。
以前よりもミドルシュートの重要性が増してきましたし、本当にシュートは上手になってきました。
シュートは、今日体験に来た幼稚園児でも入ったりするし、プロ選手でもゲームで落としてしまうという、不安定な奥の深い深い技術になります。
また、シュートはタッチやセンスというものがあり、入る子は面白くてたまらないでしょうね。ただ、センスが無くても上手になるのがシュート。これもまた、面白い特徴だと思います。
シュートが上手になる選手
センスがあってもなくても、シュートっていうのは下記のような特徴があると思います。
比べてみましょう(^^♪
①シュートセンスがバリバリある。そんな子供がシュートを500本練習した
②シュート選手が普通の子。そんな子供がシュートを1000本練習した
これくらいの差だと、①のシュートのセンスの良い子がやっぱりシュートは入ります。
しかし、我々はこうも考えます。
Ⅰ.シュートセンスがめちゃいい子。そんな子供がシュートを500本練習した
Ⅱ.シュートセンスは普通の子。そんな子供が10000本練習した。
これなら「Ⅱ」の10000本シュートした子が絶対に入ります。
つまり、シュートはセンスやタッチも大切ですが、それ以上にシュートの量(正しさを含めた質も大切)が大きく影響しますし、シュートセレクション(いいシュートを選ぶ力)も大切です。
ただ、なかなか練習でシュートを打つ時間は取りづらいですが、何とか少しでも確保していこうと思っています。
シュートの作り方
まずは、当チームでは「4つのシュート」から教えていきます。
この「4つ」はどこのチームでもやっていると思います。
①右手のオーバーハンドレイアップ
②右手のアンダーハンドレイアップ
③左手のオーバーハンドレイアップ
④左手のアンダーハンドレイアップ
の4種類になります。
この4つを色々な「突き出し」「ミート」「フェイク」「ステップ」「ボール移動」などを超えて(指先づくり)を意識しながら、毎回の練習で行います。
この4つのシュートで、シュートをするための「指先作り」「手首作り」「手のひら作り」をしていきます。
このレイアップシュートが、ジャンプシュート・セットシュートの基礎となります。
現在、CRESTでは男女ともにワンハンドシュートのみでシュートにアプローチしておりますのでボースハンドシュート(両手シュート)は全く行っていません。
ボースハンドも全然悪くないですし、シュート率も変わらないと思いますが、非常に高いレベルまでその子が達した時を想像すると、ワンハンドシュートが有利な部分があると感じていますのでワンハンドシュートでシュートにはアプローチしています。
始めて体験できた子などは、まずはオーバーハンドの4つのシュートが入るように練習して体験から帰る時までにはオーバーハンドのレイアップが入るようになって帰ってもらいます。
シュートが入ることは大きな喜びで子ども達はとっても喜んで帰ります。
「ジャンプシュート」・「セットシュート」・「リバウンドシュート」・「ゴール近くでのシュート」作り
シュートも色々なシュートがあると思いますが、我々はレイアップ以外に4種類シュート分けて考えています。
①ジャンプシュート・・・言葉の順番通り「ジャンプ(が先)」して「シュート」するシュートですね。(シュートの時にジャンプしていても、セットしてからジャンプしているシュートはCRESTではジャンプシュートと呼びません)
②セットシュート・・・こちらも言葉の順番通りシュートを「セット」してから「シュート」するシュートです。主に遠いシュートで使いますね。最近は更にシュートリリース迄の時間を短くするためにワンモーションのシュートが主流で、CRESTでもワンモーションシュートを練習しております。
③リバウンドシュート・・・リバウンドを取ってからのシュートも特徴的です。おそらくタップシュートやリバウンドとっての直接ダンクのイメージになるんでしょうけど、タップシュートやダンクなど難しいので、設置時間を短くボールを下げないリバウンドシュートは練習します。(ボールを下げるリバウンドシュートも練習します。)
④ゴール近く(セットしない)でのシュート・・・NBAやトップのゲームを見ると普通にゴール下のジャンプシュートなどを打てる場面は限られるようです。フックシュートや一連の流れで打つセミフック、フェイダウェイシュートでなければ打てないのでしょう。①~③が打てることが前提ですが、これも一部の選手は練習しますね!
最もおもきを置くジャンプシュート作り
多くのミニバスカテゴリでは、セットシュート(構えて→シュート)を教えているように思いますが、我々は、ジャンプシュート作りに重きを置きます。
セットシュートだけでも多くのミニバスの試合ではシュートが打てたり問題が起きづらいからです。しかし、セットシュートでは解決できない場面でセットシュートしかないとたちまちシュートが打てない、打っても全て相手の手にあたってしまうという事が起きてしまいます。
ジャンプシュートは、その場面を改善することが出来るので、次のU15カテゴリーの事を含めてもジャンプシュート必ず身に付けてU12カテゴリーを終えて欲しいと練習しています。
ワンモーションシュート
遠いシュート(例えば3P)は、ワンモーションシュートを練習します。
ステフカリーやデイミアンリラードなどNBAの主流シュートとなってきたワンモーションのクイックシュート!いろいろと勉強させてもらいましたが、現在、教えているのはルンゲ春香さんに昭和クラブで教えて貰ったワンモーションシュートですね。
このワンモーションシュートのメリットは
①飛距離が伸びる(力が無くてもボールがとぶ)※女子の長距離シュートでもおススメです!
②クイックでチェックされる前にリリースできます。
ルンゲ春香さん
身長150cm、GF。
沖学園高等学校~樟蔭東女子短期大学~W1JBL 荏原ヴィッキーズ所属(2002~2004年)。2004年渡米し2009年からはドイツへ。現地チームにて選手(2ndチームコーチも兼任)として活躍するかたわら、将来日本で指導者となるため人脈を広げ、指導者クリニックにも積極的に参加。現在は愛知県を中心に指導者として活躍の場を広げている。)
現在でも大変精力的にバスケットボールの指導にかかわられています。
最後に
シュートと一概に言っても様々なシュートがあり、また、様々な考え方があるので奥が深いです。
シュートほど、「上達に近道無し」と言える技術はないのではないでしょうか。
「正しいシュートを正確に打ち込む」これに尽きるのだと思います。
これからもどんどんあ良いシュートを追求していこうと思います!
おわり
ご覧いただきありがとうございました!
今日も一日頑張りましょう(^^♪