新しいHPに変えて、ワードプレスのプラグインで分析ツールを入れたら、カテゴリー解析で多くの方が組織作りについて見ていただいている事に気が付きました。
皆さん、組織作りに興味がありそうですので今日は組織について考えたいと思います。
私が勉強している”ランチェスター戦略”における組織作りの考え方も踏まえて考察します。
更に詳しく知りたい方は、また、勉強されてみてください(私は竹田陽一先生を師事しています)
組織作りについて考える時、その組織が何に向かっているか考えなければなりません。
その組織が”一丸の火の玉”のように燃え上がり、目標に向かって突っ走っていく。これが何より大切な事になります。
スポーツクラブにとってもこれは本当に大切です。
スポーツ少年団という登録団体が、1970-1980年代本当に流行って、今尚、50年も変わらずやっていますが、これがはやった原因もまた、組織を定型化して誰でも作りやすくした(チームの会則や組織の形を定型化してかつあやふやな部分も多く残したことで自由さを残した)
我々のようなチームは、選手が凡そ20名~50名、指導スタッフが1~5名程度が多いかと思います。
今日はそのような組織の出やすい問題点と解決案(例としてCRESTでやっている事)を考察したいと思います。
チーム運営で出やすい問題点
私も組織運営する上で色々な問題出ますが、出来る限り進むべき理想の未来へ組織を推し進めたいですね!
・ チームの責任者 及び 決裁者がはっきりしない
それによって起きる事
① チーム理念や方針を誰が掲げ推し進めるのかはっきりしない
② 誰が事業計画し、それを承認→執行するのかよく分からない
③ 予算計画及び執行においても誰が誰の責任において計画・執行するのかよく分からない
現在、CRESTではこうしている!
① サービス提供会社(NPO法人鹿児島市中部バスケットボール教室)を設立し、理事長及び理事・正社員をチームの事業運営者(事業計画立案・執行者)としている
② 執行会議(総会・月例会)を行い事業計画’(修正を含む)、予算執行の確認をしている
③ 予算執行などについてもルールを定め、法人の会計執行の決裁者をはっきりしている
④ チームを立ち上げた理念や方針を公開しその方針を示している(HPや活動会員説明会等)
現在のU12バスケ(ミニバス)は、子どももしくは保護者がチームを選ぶことが出来る時代になっています。また、webがこれだけ発達しており、正しいも間違いも様々な情報が世の中に溢れています。もう、しっかりした情報発信は、組織を作るうえで必要不可欠なものとなりつつあると感じます。
また、しっかりと情報を発信する事で、もともとチームの考え方に合わない方が間違って入会してこない事になります。同じ方向性でない人たちと一緒に活動するのはお互いにとって良くない事が多いので情報の共有はとても大切ですね。
・ 保護者会、育成会、後援会などの立ち位置がはっきりしない
それによって起こる事
① 保護者会(育成会・後援会)がチームの運営業務に関わってしまう
② 保護者会が事業計画に関わってしまう
③ 保護者会がチーム指導(これはサービス提供)に関わってしまう
現在、CRESTではこうしている!
① 育成会は運営組織と別と定義し、育成会会則を別途定めている。
② 育成会の中に会長をはじめ必要な役職を定めている(育成会役員と運営会社の役割は別)
③ 育成会は事業計画執行をするにあたって運営の補助・協力をする組織だと決めている
④ チーム指導は、チームの事業執行における一番大切なサービスの一つとなる為、サービスの受益者(活動会員)は、サービス提供者のサービスを受ける必要があるので育成会(保護者会)がサービス提供することはない(保護者の方が指導者の立場になる場合は、しっかりと運営側へ入り法人理事となり兼務して行います)
私もスポ少時代よく分かっていなかったのが、この育成会が何の立場なのか?という事と、育成会会長が何の権限があるのか?という事。会計はどこに会計があるのか?チームの会計?育成会の会計?
会計の執行者は誰?事業計画立案者は誰で誰がそれを承認執行するのか?というようなことがスポ少の枠組みでは全然よくわかっておりませんでした(実際は育成会と指導者を入れた”総会”が執行部会なのでしょうが、指導者が”ボランティア”の立ち位置で、育成会からお願いされているような立ち位置もあり、スポ少ではココがとても難しい所になると思います。)
・ チームの差別化が何かはっきりしない
それによって起こる事
① このチームの進んでいく方針が分からない
→ 何のためにバスケをするのか?
→ どの程度のレベルを狙いに行くのか?
→ どんな人に向いている組織なのか?
⇒ここが乖離すると様々なトラブルの種になる。
② ”通っている学校と近いだけ”のチームになる(近さはとても大切)
③ 保護者にとって勝ち負け(勝敗)だけが最も大切な指標となる
現在、CRESTではこうしている!
① チームの理念や方針はHP等を通して定期的に公開し続けている(CRESTに合う人、合わない人なども書いている)
② 通っている学校と近いチームというのは、ものすごーく大きいメリット。これを超えるだけのメリットが無いと差別化されない
③ チームとして大切にしている事。目的(目標とは別)がはっきりしていれば、勝ち負け以外の『価値』が存在します。そして勝ち負けもスポーツの本質なので当然大切ですが、それと同じように大きな『価値』がこの組織にはあるとなると、子ども達、保護者にとって勝敗だけが大切な指標とはならないのだと思います。
・ 役割と決裁権・決裁方法がはっきりしない
指導者の役割、決裁権って何から何までなの?育成会の決裁権って何から何までなの?保護者ってどこまで手伝うの?何を買ってよくて、誰に聞けばいいの?など、分からなくなる事がとても多くなったり、年度によって決裁者が変わったり、今年は指導者が決めたけど、今年は育成会長が決めるなど、一貫性が無くなる
CRESTでは、役割・決裁権者などは決めているのでそのあたりはスムーズです。分からない時・所は法人理事長決裁としているので一貫性があります。
いかがだったでしょうか?
何か問題解決の糸口にでもなりましたら幸いです(^^♪
スタッフの矜持
ただ、チームにおいて指導者や運営スタッフが偉いものでも何でもないと思います。子ども達の為のチーム・組織です。指導者や親のエゴを子供たちを使って満たす場ではありません。
保護者の皆さまのご協力は絶対に必要ですし、保護者の皆様のご協力の力でその代のチーム全体の雰囲気ややりがい、達成感は大きく変化します。しかし、長い目で見た時にずっとチームを支えていかなければならないのは、スタッフになります(どんなに長くいる保護者でも10年~15年程度でしょうから♪)
スタッフのメンバーは、このチームを背負っているんだという気概をもってもう一度チームの組織作りに目を向け作っていく事が大切だと思います。
いかがでしょうか?
けど、我々、指導者のほとんどが別で仕事をして、空いた時間でバスケットに関わっている一社会人です。大変だし、時間なんかありません。
けど、我々指導者は指導者ならではの楽しみや子ども達との達成感があります。
あきらめずに、子ども達や保護者の皆様と向き合って前向きに進んでいくしかないと思います。
指導者お仲間の皆さん、また、今日も頑張っていきましょう!
それでは、良い1日を☆
(また、次②を書いて考察したいと思います。)
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