オフェンスファンダメンタルの3記事目となります。
①オフェンスファンダメンタル(指先・足元)の記事はこちら
②オフェンスファンダメンタル(シュート)の記事はこちら
④オフェンスファンダメンタル(ドリブル)の記事はこちら
この記事では、バスケットボール(U12バスケットボール)におけるパスとは何か?パスの技術向上とは何をポイントにしていくべきなのか?
という点について考察します。
選手・保護者については練習をする上でパス意識の向上の為にどう考えればいいか?というヒントになればと思いますし、指導者の皆様とは指導のポイントについて共有・ご指摘いただければと思います。
それでは考えていきましょう!
パス(バスケットボール)のポイント!
オフェンスファンダメンタルの3つの要素
- シュート
- パス
- ドリブル
の3要素の内、どれも大切ですが、一生懸命練習すると非常に差の出づらい技術!それが「パス」技術だと考えます。だれもがある一定のレベルに達することができる技術!
また、チームレベルを大きく上げてくれる技術!それがパス技術です!!
パスを考える際にまず2つの視点でパス練習は考えるべきだと思います。
- パスを受ける選手を鍛える(レシーバーを鍛える)
- パスを投げる選手を鍛える(パサーを鍛える)
という視点です。よくパス練習はパサーの練習のように思われますが、パサーの練習と言うよりもレシーバーの練習の方がゲームでは役に立つと思っています。
パスを受ける選手(レシーバー)の技術
パスはレシーバーである。
これは、愛知県 昭和クラブの服部先生の言葉です。
最初の頃は、言葉だけを追っていましたが、最近とっても身に染みて分かってきました(^^♪10年たってやっとって。本当に理解が悪いです。。
そしてこの考えはその通りだと思います。
ディフェンスは上手になればなるほど、空間チェックを行い、パスラインを守り、オフェンスの邪魔をしてきますよね。
レベルが上がれば上がるほどパスは強く、空間に出る場面が増えます。パスは一人では成立しません。パサーとレシーバーのコンビネーションです。
そして、強いチームほどこのレシーバーの技術が大切になるのです!!
欲しいところに欲しいタイミングで来たパスは、そんなに練習しなくても取れますよね!
可能であれば、走っている状態で
前 3.5m
後ろ 1.5m
くらいの空間に来たパスは取りたいですね。
昭和クラブの渡邊温子さんは小学生時代 前 5m 後ろ2mのパスを取ったといいますし、鹿児島では、とにかく西伊敷ミニがレシーブ能力が高いですね。2017年度の吉井レイカ選手のレシーブ能力はすさまじい技術でした。
レシーバーを鍛える練習
練習は色々と考える事が出来ると思います。
レシーブの練習は、ルーズボールの練習にもなりますし、ルーズボールの練習もレシーブの練習になります。
また、ミートともらい足もセットになりますので、複合して練習すると良いですよね。
あとは、スピードやディフェンスを付けるとレシーブは極端に難しくなりますので、これらを付けてパス練習をすると良いですね。
うちで言うと、スピードを付けた四角パス、三角パス、ベースパス、型の練習としても行う5メンなども良い練習になりますね!
パスを出す選手(パサー)の技術
パス出しも非常に難しいですね。
パス出しの練習は分解すると
- ボールが真っすぐ(思ったところに正確に)とぶ事
- 動きの中で良い位置(ボール移動)からパスできる事
- タイミングよくパスする事
の3つがポイントになるかと思います。
まず、1.ボールが正確に良いパスができる為には「指先」を鍛えて正しいスピンと方向を鍛える事が大切です。
2.良い位置からパスをすることもとても大切ですね。フリーでパスすることの方が少ないからです。良いタイミングで良いパスが出来るように左右の手で、色々な場所からパスが出来るように練習しましょう!パスの出せる位置が限定的でパスが引っかかっているのに「落ち着いて!しっかり!」などとアドバイスしても意味がないですよね。
3.「パスの命はタイミング」だと教えます。1,2が出来るようになったら、実戦に近い形でパスを練習していきます!あとは丁寧にタイミングを教えていくしかないですね。
パスの種類
パスは色々な位置から色々な位置へできる事が大切です。
- ワンハンドのプッシュパス
- ワンハンドのサイドハンドパス
- ワンハンドのアームパス
- チェストパス
- ショルダーパス
- オーバーヘッドパス
- アンダーパス
- バウンドパス
- タップパス
- 片手タップ
これをボールミートさせるのか空間ミートさせるのかでも非常にバラエティー豊なパス練習をすることができますね!
パス(バスケットボール)の命はタイミング
パスの命はタイミングだと教えます!
その瞬間しかパスはとばないからです。
その「瞬間」を逃さないためにはパスを出すための『眼』を鍛える。
目(眼)で『観る・観る・観る』という事が大切になります。(ただ、「見る」のではなく、『観る』観察するという見方が大切です。「眺めてみる」というような見かたではパスは育たなきと思います。
観て「判断力」を育てる工夫が大切で複合して練習していかなければいけませんね!!
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